石井飛鳥 大廻天カルペディエム

その瞬間を愉しもー!

サブカメラの買い方

Z6初代 これで撮れないものがあるなら腕を磨け!

Z6Ⅲが発売されました。Z8やZ9のサブとして買う人もいるらしい(富豪かよ!?)。
サブ、便利な言葉ですね。
今日はカメラ購入時にしばしば囁かれる魔法の言葉、「サブカメラ」について記述しようと思います。

サブカメラの最適解

Z6 + 40mm f/2

サブカメラ、素敵な言葉ですね!
ZfcZFGRやフィルム機、フルサイズを1台持っている時のAPS、それらの、実は必要ではないのに欲しいカメラを買う時に使ってしまう表現です!(ひええ)

サブカメラの最適解とは

結論から言いますとですね、究極のサブカメラはメイン機と同じ機材です。
どういうことかというと、実質的にサブカメラに求められる条件の第一はメイン機と同じ条件で運用できる機体ということです。つまり、

1.メイン機と同等の操作感で使用できる。
2.メイン機にトラブルが起きた場合にバックアップとして運用できる。

こちらの2点が大変重要になって参ります!
どういうことかと言うと、同マウント、同センサーサイズ、同様の操作感、同様の最終出力、です!

同マウント
これはレンズの共用を意味します。同マウントであれば、メインに強力な単焦点(50mm1.2等)+サブにカバーのズーム(24-120or24-200等)、メインに重要なズーム(24-70等)+サブにカバー用ズーム(70-200等)、あるいは、メインに主要な単焦点(50mm等)+サブにバックアップ単焦点(24mm等)、という運用ができます。酷い話だとメインに50mmNikon+サブにライカ50mmとかおっぱじめますし、なんならニコン50mmの世代違いを付けるのが至高。

同センサーサイズ
メインを35mm、サブをAPS(とかマイクロフォーサーズとか)にすれば捗るのでは?
これみんな一度は考えるのですが幻想であります!実際やってみると分かるのですが、望遠使いたいから小センサー使おうとしたところ画質が犠牲になるからやっぱ大きいセンサーの方に望遠レンズ付けよう、とか、バックアップで全景抑え用の広角を小センサーに付けておいたら、広角がクロップされて全景抑えられない!?みたいなジレンマに陥ります。とにかくストレスが貯まるので、センサーサイズは揃えておくのが余計な手間が省けて良いですよ……。

同様の操作感
一眼+軽量コンパクトとか、チルト機+バリアングルとか、A社+B社、とかは、撮影している時に画づくりよりも操作に気を取られるのでかなり過酷な状況となります。異なる2機を手足の一部として扱える練度まで使い込めば解消しますがかなり玄人向け。全くオススメではありません。

同様の最終出力
これはメイン機にトラブルが起きた場合にバックアップとして運用できる、という点であります。Z8が輝く撮影時にメインがトラブってサブでGR出しても大混乱、ということです!

それは”もう一つのメイン”

Z6で撮影 天宮来来来

サブカメラもう一つのメインは別で考えましょう。
例えば、重さと価格を犠牲に全ての撮影条件を満たすフラッグシップ級のカメラと、ストリートスナップ特化の軽量機や、望遠用に割り振ったAPSマイクロフォーサーズ両方持つのであればどちらもメインです。だって2台持っていっても同時に使わないでしょう?
Z8(本撮影用)+Z8(バックアップ)+Zfc(オフショット用のメイン)、等の編成が迷いなく撮影に集中できます。そうやって割り切って使うことが正常な運用であります!
えっと、購入時の言い訳判断基準としては、このカメラはある状況でのメイン、だけどそれだけでは撮り切れないので例外の状況のために、もう一つのメインとしてこのカメラも所持しておこう、そういう気持ちでいくといいと思います!

実際の編成とZ6Ⅲとか

Z8でもスナップ撮れるよ!

では実際の編成を見ていきましょう!NikonユーザーなのでNikon Zを中心に説明していきますが、他社でも同じ考え方で構成をつくってけると思います!

同機種×2
最高かと思います。機種は自身のニーズに合っていればどれでも良いです!
Z8×2、Z6系×2、APS×2、どの編成でも、悩みなくするっと使うことができます。
これがサブ機の王道!

Z9 + Z8
操作系と画質がほぼ同等なのでアリです。
普段はバッテリーや重さでどちらか1台を選び、本気の時は2台を持ち出せばZ9×2よりは軽い編成で撮影に臨めるでしょう。

Z9orZ8 + Z7系orZ6系orZ5
画質、性能、重さの全てをカバーする編成。
操作系が少し変わるので多少の慣れが必要です。

Z7系 + Z6系
高解像度+高感度耐性の編成。
一見良さそうですが、どちらにより良いレンズを付けておくべきか、というところで毎回悩みが発生します。
実は、高解像度のメインカメラと高感度耐性のメインカメラ、という編成であり、特性を活かすなら両方メイン、特性を無視するとサブカメラになる、という割り切りがポイントの編成です。

フルサイズ + 軽量APS
本気の時はフルサイズでお散歩と望遠にAPS
幻想です!それは画質のメイン機と軽量望遠のメイン機の2種を持っているということ。

理想的な編成

メインとサブに同じ機種、そして、それを補うためにまた別のメインを用意するのが良いと思います。
つまりですね!3台持てます!!!!
いえ、シチュエーションが増えるのであればメインの数は無限大!
Z8×2 + 別のメイン、Z6Ⅲ×2 + 別のメイン、別のメインはZfでもGRでもフジでもマイクロフォーサーズでも中判でもフィルムでもライカでも、なんならその全てでもok!
Carpe diem,Memento mori!(イマを生きよ)

まとめますと、メイン機の代替になる機種がサブメイン機を補完しちゃう機種はもう一つのメイン、つまり何台持ってもイイということであります!やったね!

えーと、それでもう一つのメインに何を選ぶかですか?
私はプラウベルマキナが欲しいです……!


Carpe diem🍺 Memento mori💕