石井飛鳥 大廻天カルペディエム

その瞬間を愉しもー!

Nikon Z fc(とか)を使って写真がうまくなる方法

※noteからの転載です。

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ブラックペイント出たねー!

Nikon ミラーレス一眼 Z fc ボディ ブラック Zfc

noteからの転載。
なんか文体が違いますがそこはご愛嬌。
ブログは呑んで勢いで書くものなんで!
違うって? ちがうか? こまけえことはいいんだよ!

記述した当時は単焦点のセットが半年待ちとかになっていました。
なのですぐ買えるキットレンズのズームを基準に書いています。

Nikon ミラーレス一眼カメラ Z fc レンズキット NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR シルバー 付属 ZfcLK16-50SL

今書くなら単焦点基準にすると思う。
それも、40mmで!

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最近「歪曲補正」を外したほうがいいレンズであると再発見した。

SE版も出たって!

ーここから転載でいすー

初心者向け!写真がうまくなるカメラの設定と使い方を解説。
全機種共通!Zfcじゃなくてもいい。笑

ZfcがめっちゃかっこいいのでTwitterで騒いでいたところ、今までレンズ交換式のカメラを持っていなかった複数の知人から「アレ買おうと思うんだけど」という相談を受けました。これは何かこう、せっかく買ったけど活かし方が分からず使わなくなってしまう、みたいな人が出ないように情報を残しておきたい。そんな使命感と衝動に駆られ記述します。

設定と撮り方の組み合わせで解説していきますので是非手元にカメラを用意して読んでみてください。
ある程度カメラについて分かっている人は「◎マニュアルでの実践方法」から読み始めちゃっていいかも!

◎とりあえず撮りまくる

モードダイアルAUTOにして撮って撮って撮りまくりましょう!
以上!

……いやこれ本当に大事なんだって。機種なんでもいいから撮りまくれ。正直スマホでもいい。
とはいえZfcを購入したり検討したりしてる人はもうこの段階は過ぎて、それでステップアップしたいのだと思います。

◎とりあえず撮りまくるLV2

・露出補正ダイアルを使おう。

撮った写真が暗すぎたり明るすぎる時は露出補正ダイアルで補正します。
明るすぎる場合はマイナス側、暗すぎる場合はプラス側に設定。

・とりあえずとは言ったけど下記を実践してみよう。

1.遠いものを被写体にする。
2.被写体にすごく近づいて撮る。
3.しゃがんで撮る。
4.カメラを高い位置に掲げて撮る。
5.歩いて来た道で、後ろを振り返って撮る。
6.レンズキットのズームレンズを使っている場合、上記のそれぞれを広角側と望遠側で実践。
7.上記のすべてにおいて左目(ファインダーを覗いていない方の目)を開けて右目で構図、左目でシャッタータイミングを決めて撮る。
8."未来に見返した時に撮って良かったと思える瞬間" "2度と撮れない瞬間”を意識して撮る。

実は、これの6、7、8以外はスマホでもできる。
そしてもしここまでを今までやっていなかったとすれば、これだけでかなり撮影の幅が増えたと思う。
あと、8については写真というフォーマットにおいて超重要なことなので常に意識しておいたほうがいい。ただし、その瞬間を狙って撮ってもいいしそうじゃない瞬間になんとなく撮ってもいい。
では、ここからさらにレベルアップするにはどうしていくのか。

◎うまい写真とは何かを考える。

撮って撮って撮りまくった結果、満足いかない。ステップアップがしたい。そんな時は、写真という創作フォーマットでの最高値は何かを考えてみよう!
実はありとあらゆる機能をオートにしても、一つだけ絶対に人間がやらなければいけないことがある。それはシャッターを切るタイミング。なんだそんな事か、と思うかもしれないけれど、上手くなればなるほど忘れがちなので覚えておいて欲しい。そして、時間を停めて一瞬を記録するという性質上、停めたことに意味のある瞬間を選ぶことこそが写真の本質なのである。これは前項の「8."未来に見返した時に撮って良かったと思える瞬間" "2度と撮れない瞬間”を意識して撮る」を実践していくことで身に付くことだろう。
と言う事でオートで撮って撮ってとりまくればいい!おわり。

◎写真がうまいとは何か

おわりじゃない!同じ瞬間でも撮り方というものが実はある。
写真は"選択の芸術"と呼ばれていて、フィルムを選び、レンズを選び、撮影地、時間、シチュエーション、シャッター速度、絞り値、などなどを選んだ結果を残すもの。うまい人が、オートでも綺麗に撮れるのにわざわざマニュアルで撮るのは、自分の意志を写真に反映させるため。
では、何をどういう基準で選べばいいのか?

◎設定できることを見てみよう。

撮影をする時に選ぶべきことを分解して解説!

1.写るもの
 1-1 シャッタータイミング
 1-2 場所、時間、構図
2.露光
 2-1 絞り(F値
 2-2 シャッター速度
 2-3 ISO感度
3.色
 3-1 ピクチャーコントロール
 3-2 ホワイトバランス
4.機材
 4-1 レンズの焦点距離
 4-2 レンズの開放F値

1は実際に写るカタチ全般、
2は明るさと被写界深度
3は例えるならばフィルムの選択、
4はレンズの選択

◎AUTOとは

こうして細分化してみると、オートの時には「2.露光」「3.色」をカメラに任せていたことが分かると思う。
4.機材」はいずれたくさんのレンズを使うと今どのレンズを使うべきかが分かるので、今回は付属のNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRに絞って考えていくことにする。
残る「2.露光」「3.色」、これを一つづつマニュアルにして、君の意思を反映したものにしていこう!

軽い!安い!綺麗!の三拍子揃ったレンズ。

◎P プログラムオート

意志を反映できる部分を拡張していこう!
まずは「3.色」を自分で選べるように。

モードダイアルPに合わせます。そして……

・ピクチャーコントロールを選ぶ。

Nikonのカメラにはピクチャーコントロールと言うものが搭載されている。
これは言うなればフィルムを選ぶようなもの。
(どのメーカーでも名前は違えど同じような機能があります)
風景やポートレートといったノーマルなものから、メランコリックやピュアという振り切ったものまで用意されている。
各ピクチャーコントロールには修正を加えられる他、オリジナルのものを作ったり、ここらへんからたくさんの先輩カメラマン達の作った色合いをダウンロードすることもできる。
かつてフィルム機では理想に合わせてフィルムを選んでいたように、場面や好みに合わせてピクチャーコントロールを選ぼう!

・ホワイトバランス(WB)を選択しよう。

まずは屋内ならばオート、屋外ならば自然光オートを選ぶようにしてみよう。
それか「K」で直接選択してもいいぞ。

写真の、実際には白い部分が赤とか黄色っぽい時(電球下など)は「K」の数字を低めの3000~4000に、青っぽい時(雪原、紫外線下など)は数字を高め(6000~)にすると中和して白にできるぞ。
そして晴天の太陽下がだいたい5500Kフィルムも基本は5500Kに設定されている。これを基準に赤外線と紫外線のバランスで変わってしまう色を調整する機能がホワイトバランス。

※WBを解説したサイトや書籍はたくさんあるのでもっと詳しく知りたい人は調べてみよう!”絶対零度の完全黒体をゼロ度とする”とかが知れて面白いぞ!

・ISOダイアル

PモードではISOを自分で決めるぞ!
晴天屋外ならば100~400、屋内ならば800~3200、夜間ならばそれ以上が目安かな。
なるべく低めを意識しつつ、シャッター速度が1/60を切ったらISOダイアルの数字を大きくしよう。
また引き続き撮った写真が明るすぎる、暗すぎる場合は露出補正ダイアルで補正しよう。

これで、「2.露光」以外の2つの大きな要素「1.写るもの」「3.色」をコントロールできるようになった。
この設定で、撮って撮って撮りまくろう!

◎M マニュアル

1.写るもの」「3.色」を自分で決めてきたけれど、それでも理想的な写真が撮れない。
うまくボケないし、手ブレをしたりする。
写真機を自身の手足のように扱うために、露光と被写界深度をマスターしよう。
モードダイアルM(マニュアル)にする時が来ました!

絞り、シャッター、ISO、適性露出の一般的な説明を挟んだ後に実際の使いかたを説明するよ!知ってる人&難しいこと嫌いな人は「◎マニュアルでの実践方法」まで飛ばしてok!理論は分からずとも自然に身に付くだろうし、覚えてきた頃に確認したくなります!

・絞り(F値

絞りはレンズに内蔵されている絞り羽を開け閉めすることによって変えることができる。
閉じる(F値を大きくする)と暗くなる変わりにピント範囲(被写界深度)が増え、開く(F値を小さくする)と明るくなりピント範囲が狭まる。
風景や集合写真で奥行きのある範囲にピントを合わせたい場合はF値を大きく、背景をボカしたり光量を得たい場合はF値を小さく設定しよう。

・シャッター



シャッター速度は1/125秒、1/60秒などの単位で設定します。
短く(1/125秒,1/250秒など)するとブレない変わりに暗く、長く(1/15秒,1/8秒など)すると明るくなる変わりにブレやすくなる。
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRをつけている場合、広角側ならば1/15~1/30秒以上、望遠側ならば1/60秒以上の速度を保っておけば手ブレを抑えれるはず。
がっつり止めたいならば1/250秒以上の速度、動きを表現するために少しブラしたいならば1/30秒程度を使う、などの基準で選択するぞ。

ISO感度



ISOは一番単純な基準で、小さくすれば暗く綺麗に、大きくすれば画質を犠牲にして明るくすることができる。
大きくすればするほどノイズが増えるので状況に応じてなるべく低く設定しよう。

※シャッターは印字の数字の大きさです。実際は60は1/60、125は1/125を表しているため露光時間的には印字の数字が大きいほど短くなっています。

◎適性露出


ISO絞り(F値シャッター速度のバランスで適性露出を得て、明るすぎず暗すぎない写真になるようにしよう。
露光量はファインダー右側の露出インジケーターで表示され、マイナス側なら暗く(黒く)、プラス側なら明るい(白い)写真になる。基本的にはゼロになるように調整しよう!

※露光と露出計算自体についてはNikonのオフィシャルサイトや数々の撮影解説サイト、書籍等に書いてありますので詳しい計算や段数の概念はそちらを一読してみてね!

◎マニュアルでの実践方法

では実際に撮影に出かけてみよう!
やっとここからが、写真のうまくなるZ fcの使い方で、ダイアル式であることがめっちゃ有利に働くぞ!
※設定の違いをより分かり易くするために、ピクチャーコントロールを気に入った一つに固定してもいいかも。

0.はじめに

今回基準としているキットレンズNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRF値可変ズームと呼ばれるものだ。これは何かというと、16mmではF3.5までF値を開けられ、50mmでは開放がF6.3まで開けられる、焦点距離によって開放F値の変わるレンズということだ。
実はこれは露出を学ぶ上では適しておらず、一応のスキルを身に付けなければ使いこなしずらいタイプかなーと思う。
この項を習得するにあたり、敢えてズームを封印して16mm(広角側)固定で使うことをオススメします!

1.シャッター操作を覚える。

ISOは晴天屋外では100(朝夕や曇りは400)、屋内では1600、夜間では6400(または12800)に固定。
絞りはF3.5に固定。
シャッターダイアルを操作して露出インジケーターがゼロ付近になるように調整して撮影しよう。
何を言っているかわからない!?とりあえず上の設定でZfcのファインダーを覗いてシャッターダイアルを回してみてくれ!ダイアル式の良さが分かるはず!
この縛りで最低でも1日、理想としてはファインダーを覗く前にシャッター速度が決められるようになるまで練習(修業だ……)してみて欲しい。

※シャッターが遅すぎてブレる場合は机や椅子に置いたり、体やカメラを持つヒジを壁やテーブルに密着させることでかなり解消できます。
※ISOは目安です。F3.5で指定のISOにしてもどーにもならんわい!って環境の時はできるだけ色々試した後に変えてしまっても良いです。また、晴天昼間でどうしても明るすぎる場合はF値を5.6〜8ぐらいにしてみましょう。
※そんなこと言っても今まさに撮り逃したくない瞬間が!って時は潔くモードダイアルをAUTOにしましょう。

2.絞り操作を覚える。

ISOは晴天屋外では100(朝夕や曇りは400)、屋内では1600、夜間では6400(または12800)に固定。
シャッターは屋外では1/125に、屋内や夜間は1/30に固定。
絞りダイアルを操作して露出インジケーターがゼロ付近になるように調整して撮影しよう!
こちらも同じく、この縛りで最低でも1日、理想としてはファインダーを覗く前にF値が決められるようになるまで練習してみて欲しい。

※シャッターの時の「※」の注意同様、こちらもどうしようもない場合は一部設定を変更しても良いです。
※これやってるうちにISOもシャッターも随時変更したくなってくると思います。それこそが狙いで、ほら、いつの間にかマニュアルで撮れるようになってる!

3.意図に合わせて撮る。

ボケ重視で、ボケさせたければF値を小さく、ピントを全てに合わせたければ大きくして、シャッターで明るさを調整して撮ろう!

ブレ重視で、シャッターをブレなく撮りたければダイアル上で大きく、ブレさせたければ小さくして、絞りで明るさを調整して撮ろう!

この縛りもそれぞれ最低1日はやって欲しい。「1」と「2」の練習を終えていればボカシたいと思った時、ブレを止めたい、ブレさせたいと思ったとき、ファインダーを覗く前に設定を完了することも可能になっていると思う。

4.大体OK!

ここまでで何を撮りたい時に何を重視すれば良いかが体感的に分かって来たはず。また、露出もカメラを覗く前に自分の目で大体の設定ができるようになったと思う。
ISOも随時変更しながら、その時に重視したいものを優先して露出を決定して撮ろう!
改めてこれを実践してみてもいいぞ!

1.遠いものを被写体にする。
2.被写体にすごく近づいて撮る。
3.しゃがんで撮る。
4.カメラを高い位置に掲げて撮る。
5.歩いて来た道で、後ろを振り返って撮る。
6.レンズキットのズームレンズを使っている場合、上記のそれぞれを広角側と望遠側で実践。
7.上記のすべてにおいて左目(ファインダーを覗いていない方の目)を開けて右目で構図、左目でシャッタータイミングを決めて撮る。
8."未来に見返した時に撮って良かったと思える瞬間" "2度と撮れない瞬間”を意識して撮る。

「1.写るもの」、その決定的瞬間をねらいつつ「2.露光」「3.色」を理想的に設定して撮りまくろう!

※それでもいざという時はAUTOも使用しても大丈夫です。また、モードダイアルのAやSも試してみましょう。実はマニュアルを覚えるとその時に何をオートにすればいいか分かってくるので、プロも状況によって一部オートにしたり適時設定を変えています。使いこなすとはオートも含めてのことと覚えておきましょう。

◎終わりに

写真がうまくなるとは、理想的な瞬間にシャッターを切れることであると考えます。今回はそのために、カメラを自分の一部のように扱うための基礎を記述しました。Zfcでは特にその部分が分かり易くなっており、”写真が上手くなるカメラ”と呼ばれる所以はその部分です。
そしてどんなにテクニックのあるプロも、あなた以上にあなたの大切な人や出来事の決定的瞬間を捉えることはできません。だから写真機を持ったら、あなたの目の前にある、あなたにしか撮れないものをがんがん撮影してください。

さまざまな技巧はありますが、はじめに言った通り、「1.写るもの」こそが写真の本質です。
その瞬間を逃さないために、いつでも理想的な設定で撮れる技術を身に付けておこうというのが、今回の記事の本旨です。

思ったより長くなってしまいました……。
後半にいくほど修業のような内容で、誰もがここまで練習する必要もないと思います。
楽しいということを忘れずにシャッターが切れるのが一番ですので、まずは難しいことを考えず、AUTOやPでたくさん撮ってみてください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

◎追記 付録をアップ!

付録を掲載しました。
ピクチャーコントロールとか配布しちゃう。

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もうここからピクコンも大分進化しましたが。
所詮、俺の作ったものなので、君のオリジナルを作ってくれい!